太陽光発電の点検・メンテナンスの注意点

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太陽光発電はメンテナンスフリー?

 

太陽光発電を設置する時、このような声も聞かれます。

  • ほおっておいても毎日発電してくれて何もする必要はない。
  • ましてや追加で費用が係るなんてありえない!

これは一昔前の売り文句で、今では追加費用は係る可能性が相当にある、が常識だと思います。

 

ところが、今でも、太陽光発電はメンテナンスフリー(点検不要)と言われることがあります。
常識知らずなのか、知らないフリをして素人を騙して売りつけようということなのでしょうか。

 

そうと決め付けるのも早いように思います。

 

【メンテナンス】の意味

まず、メンテナンスってなんのことだろう、と車のことを考えてみましょう。

 

車のメンテナンスって通常は洗車するとか、エンジンオイルの交換するとか、
そういうことを言いますよね。

 

この手のメンテナンスって太陽光発電パネルにおいては必要ありません。

 

清掃は不要?

定期的に洗うことが必要ないと言い切ってよいのかは難しいところです。

 

というのも、太陽光パネルの表面のほこりはほとんどが雨や風によって流されてしまう一方で、
道路脇の家では排気ガスが油分となってパネルに残ってしまいます。

 

加えて、動物(鳥等)のフンはしばらくこびりつくこともあり、
【パネルがいつも十二分に発電できない環境におかれることはある】と言われています。

 

これらが発電効率を落とすことは異論がないものの、では気にするほどの差異があるのでしょうか。

 

パネルの清掃なんて屋根の上に上るわけだし、自分では出来ず業者に頼むとすると、
その【清掃費用をかけてまで回復する電力量なのか】という点の判断が専門家によっても分かれているのです。

 

パワコンの故障は?

仮に清掃を行わないとすると、次に考えられるのは【パワコンの故障】です。

 

パワーコンディショナーが十年くらいで壊れるので、
【交換費用がかかるからメンテナンスフリーではない】という主張があります。

 

しかし、『それってメンテナンスではなく故障修理なのでは?』という反論が可能です。
車で考えると、ギアボックスが壊れて交換するのはメンテナンスではなく修理、なんじゃないかと。

 

【メンテナンスフリー】については結局、
言葉の使い方の問題に過ぎないのではないかと思います。

 

太陽光発電の設置後に、費用が係ることは、今や常識。
それをメンテナンスと呼ぶかどうかだけなのではないでしょうか。

 

太陽光発電設備と点検・メンテナンス

家でも、車でも、家電でも同じですが、購入してきたばかりの新品のときが一番状態がよく、年数を経るに従って、機能が落ちたり、故障したりすることがあります。

 

太陽光発電の設備についても同じことが言えます。

 

つまり、年々、発電効率が落ちていったり、部品が壊れてしまうことがあります。
これは太陽光パネルであっても、周辺機器であるパワーコンディショナー等であっても同じです。

 

太陽光パネルは屋外に設置するので、その前提で作られていてとても丈夫です。
【そうそう壊れるものではない】のですが、これは【絶対に壊れることはない】ということとイコールではありません。

 

しかし、せっかく購入したものは長く使いたいものです。

 

家・車・家電を長く使うためにしている事

  • 定期的に点検
  • 掃除等のメンテナンス
  • 壊れたときには可能であれば修理

 

太陽光発電設備も全く同じです。

 

点検サービスを活用しよう!

点検と一言でいっても、【法律で定められた業者の行う点検(車であれば車検)】もあれば、
【日常的に使っていて異常に気付く】という点検もあります。

 

家庭用の太陽光発電設備については法定の点検というのは求められていません。

 

【日常的な異常の察知】

太陽光発電は他の商品と決定的に異なり、購入した人には『機能の低下』や『故障』が
なかなか実感として分かりづらいという特徴があります。

 

車であれば車に異臭がするとか、走っていて異音がするとか、実際に壊れてしまう前にその予兆があれこれ感じられると思いますし、壊れてしまえば走りません。

 

対して太陽光発電は【発電されなくなる予兆】も、【実際に発電されていない】ことも、
匂いや音で分からないことが多いです。

 

そこで太陽光パネルのメーカーや設置業者が、点検サービスを様々提供しています。

 

点検内容をチェックしよう

点検サービスの内容について詳細に理解しておくことまでは、点検を行う業者が信頼できるのであれば、必要ないのかもしれません。

 

ただ、かつて、太陽光発電の点検といえば電圧の調査しか行われていないこともありました。

 

電圧は太陽光パネルが電気を作っているかどうかを確認することに過ぎず、発電効率が落ちていることまでは見抜けません
(とても微量の発電が行われているだけでも、見つからなかったのです)。

 

そのため、【ご自分で点検できるほど】ではなくても、ある程度は点検内容を理解しておいた方が安心ではないかと思います。

太陽光発電の時期・時間

電気代は0円になるか?

太陽光発電システムをご自宅に導入することで、電気代が節約できたり、売電により収入が得られると言われますが、生み出す電気の量は季節や時間によって異なります

 

同じく、家庭の電力使用量も季節や時間によって異なります。

 

季節による違い

よく誤解されますが

生み出す電力は、太陽の光が強く・長く当る季節、つまりは初夏が一番多くなり、
ここから、年末に進むにつれて発電量は月々低下し、日差しが戻ってきて暖かくなる季節にまた増えていく。

・・・ということはありません。

太陽光発電の年間発電シミュレーション

(発電シミュレーション例)

発電量は光の量や強さに応じて増えていく、のは正しいです。

 

問題はその際、併せて【パネルの温度が上がり、温度が上昇したパネルは発電効率が落ちる】
という点なのです。

 

高温になる夏真っ盛りの時期は、思うほど発電量が伸びません。
そのため、冬場もそれほど落差なく発電量が落ちないように感じられるのではないかと思います。

 

一方で、一般家庭の電力使用量は、夏場と冬場、つまり温度が極端な時期、エアコンの利用によって大きく左右されます。

 

冬場は灯油やガスの暖房を使われる家庭は夏場にピークが来ます。
逆にオール電化の家庭では冬場にピークが来るようです(冷房より暖房の方が長時間使うことも一因だと思います)。

 

このように、発電量の多い時期と、消費量の多い時期はあまり一致していません。

 

時間による違い

太陽光発電の発電量と消費量

一日の中で時間別に見てみると、やはり発電量が多いのは昼過ぎ。
そこをピークに、左右になだらかな曲線を描くように、発電量が朝晩に落ちて行きます。

 

これに対して、夏場の電力使用量は、一番暑い14時近くではなく、
朝の家族が揃う時間や、午後17時以降がピークになります。

 

このように一日単位で見ても、発電量と消費量は合っているとは言い難いです。

 

発電していない時間帯は、当然電力会社から【買電】しなければならないので、
【電気代の請求が0円】には決してなりません。

 

【節電効果+売電収入】と【買電で支払った分】を比較し、メリットの方が大きかった場合に、
実質電気代0円】と表現されています。

 

【家庭の電気代】以外の意義

家庭と企業では電力のピーク時間が異なるため、家庭では使わない時間でも世の中全体の電力需要が少ないとは言い切れません。
また、少しでも太陽光発電を行うことで、火力等の発電を減らし環境に貢献できいることから、太陽光発電は意義のあることだと思います。

 

 

なぜ【太陽光発電】を【PV】と言うの?

太陽光発電は英語でなんと言うかご存知でしょうか?

 

答えはPhotovoltaicsです。
photoは写真、そしてvoltaicは電流です。写真電流、なんか変ですよね。

 

さて、写真というのは、光の色をそのまま紙に写し取ったものです。
また、写真は英語で、photograph(フォトグラフ)とも言います。このgraph(グラフ)は「表現されたもの」という意味です。

 

つまりPhotoには「光によって」という意味があり、Photovlotaicsは光による電流、つまりは太陽光発電、という意味になります。

 

太陽光発電のためのパネルを製造しているメーカーのことをPVメーカーとかPVシステムメーカーとか言ったりしますが、このPVはPhotoとVoltaic、それぞれの頭文字です。

 

より詳しい「太陽光発電のメンテナンスはこちら」